●犬はもともと群れをなして暮らしていた動物で、
「ボディータッチ」は犬同士においてコミュニケーションの役割をしていました。
犬のリーダーは他の犬の弱い場所(おなかや喉元)をボディータッチすることで
相手の服従心を確認し、またそれをされた犬は弱い部分をさらけだしても
何もされないことでリーダーを信頼していったのです。

これと同じことはペットとして飼われている犬も人に対して感じています。
もし、ペットの犬が飼い主さんをリーダーとして認めているのなら、
体のどの場所でも触らせてくれるはずです。
そして子犬の頃から触られることに慣れさせ
「この人はどんなことがあっても裏切らないで僕を守ってくれる、
一緒にいれば安心だ」という気持ちを抱かせておくことで、
飼い主さんをリーダーとして認めるようになるのです。
信頼関係はペットのしつけの基礎となるもので、
ボディータッチはそれを築く行動の一つなのです。

ボディータッチはしつけだけでなく、ペットの健康状態を知る意味でも、とても重要です。
皮膚をはじめ、耳の中、口の中、足先、内股、しっぽなど、
普段見ない場所を見たり触ったりどこか痛がるところはないか確認することで、
異常な場所を早期に発見することができます。

どんな場所でも触ることができれば、
飼い主さんはいつでも自宅での健康チェックができるようになります。

特に、歯や口の中は歯石が付いて歯肉炎になっていたり、
耳は外耳炎などの病気にもなりやすいため、日頃からこまめに
チェックすることが大切です。

そして口の中を触ることができるようになれば
歯磨きによる歯石予防にもつながりますし、
もし治療で耳に薬を入れなくてはならなくなった時でも
スムーズに行うことができるようになるでしょう。
ボディーチェックができることは健康を維持する上でとても重要で
病気を早く治す手助けにもなるのです。

ボディータッチによりどこでも触れるようになると、
診察時やトリミング時にも役立つようになります。
触診や検査のため仰向けにならなければいけない時でも、
ボディータッチができれば診察はスムーズにできることでしょう。

逆に、人に触られるのがすごく嫌いな子になってしまうと、
簡単なことすら人手が必要だったり、場合によっては麻酔が必要になることもあります。
また、そのような子はトリミングも簡単にはできないので、
長毛の犬種であれば毛玉だらけになってしまったり、
爪は伸び放題などということになる可能性が高くなります。
もちろんそれは病気の原因にもなりかねません。
小さい頃からしてきたボディータッチは信頼関係を築く以外にも、
このようなところで大活躍するのです。

ボディータッチにより信頼関係を築くことは、しつけと健康、
どちらにも大切なことなのです。

仲良しふたりぐみ~