犬

犬の腎結石定義

犬の腎結石は腎盂内または腎臓の集合管憩室に存在する結石である。腎結石は尿管結石を引き起こすこともある。そのうち非活動型腎結石は感染していないもの閉塞や症状を引き起こしていないもの進行性に大きくなっていないものを指す。

罹患率

腎結石の罹患率は検査センターの調べでは犬の尿石症の13%から2.8%ですが、犬の腎結石が無症状のため発生率はもっと高いと思われます。罹患した結石はは多い順に、シュウ酸カルシウム、ストルバイト、尿酸アンモニウム、リン酸カルシウム、シスチンです。

好発犬種

  • シュウ酸カルシウムーーミニチュアシュナウザー、ヨークシャテリア、ミニチュアプードル、シーズー
  • ストルバイトーーミニチュアシュナウザー、ミニチュアプードル、シーズー、コッカースパニエル
  • 尿酸塩ーーダルメシアン、ヨークシャテリア、イングリッシュブルドッグ
  • シスチンーーニューファンドランド

平均年齢

平均年齢は9歳(範囲は4ヶ月から14歳)

性差

犬の腎臓結石はおすよりめすで少し多い。ストルバイトは雌のほうがまたシュウ酸カルシウム、シスチン、尿酸塩は雄の方が高い。

症状

多くは無症状で腎臓結石は他の疾患の精密検査時には、発見されることが多い。

病歴

多くは無症状ですが、時として血尿、嘔吐、再発性の尿路感染とそれに伴う排尿困難と頻尿。両側性の閉塞起こした時には尿毒症の症状。激しい腹部や腰部の痛みを伴う腎疝痛と嘔吐は稀です。

身体検査

触診による腹部や腰部の痛みを伴うこともあるが無症状にことも多い。

要因
  • シュウ酸カルシウムーー高カルシウム尿症、高カルシウム血症、低クエン酸尿、高シュウ酸尿症
  • シスチンーー
  • キサンチン尿症ーーアロプリノール投与とプリン体を多く含む食事は尿酸塩尿症になりやすい
  • 尿酸塩ーーダルメシアン
危険因子
  • アルカリ性尿
  • 酸性尿
  • 残尿と高濃縮尿
  • 下部尿路感染症

診断

画像診断

X線検査による腎臓内の結石の確認する。またX線不透過性の結石はシスチン、尿酸塩、キサンチンはエコー検査で確認する。

血液、生化学、尿検査

尿検査では血尿と結晶尿。尿路感染症の犬では膿尿、蛋白尿、細菌尿が見られる。
一般血液検査腎盂腎炎を引き起こしていない犬では通常正常ですが、腎盂腎炎を引き起こした犬では、白血球増加と左方移動が見られる。
血清生化学検査

治療

閉塞性で進行性の犬は手術により結石を取り除く。

投薬と食事

ストルバイト尿石ーーヒルズのS/Dと感受性のある抗生物質
尿酸塩腎結石ーーヒルズのU/D、アロプリノール、クエン酸カリウムでpHを7.0に維持する。
シスチン腎結石ーーu/dと2-MPG、クエン酸カリウムで尿のpHを7.5に維持する。

経過と予後

結石の動きを定期的に観察し閉塞を起こしていないかを鑑別することは重要です。
非活動性の腎結石の予後はその結石の動きや閉塞度合いより様々です。


動物病院・獣医 ブログランキングへ