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犬フィラリア症の予防と検査

前回は犬フィラリア症のことを書きましたが、今回は犬フィラリア症の予防とその検査について書きます。

予防期間は5月から12月までを月に一度飲ませるか、背中につけるかのタイプのお薬ががあります
(注射での予防もありますが、当医院では使用していません)

フィラリア予防薬には、ノミの薬のように首の後ろなどに滴下するスポットタイプ(塗布薬)や、注射薬等がありますが、最もよく使用されているのは「内服薬」です。

内服薬は、月に1回の投与を行うことで皮膚の下に潜んでいるフィラリアを駆除します。
形状は大きく分けて4つに分かれます。

・錠剤タイプ
・顆粒タイプ
・チュアブルタイプ
・経口ゼリータイプ

錠剤や顆粒は、通常の薬と同じように、薬だけを飲み込ませる事ができます。

チュアブルタイプは、牛肉を素材に使用するなどして嗜好性を高める工夫をすることで、簡単に食べさせることが出来ます
2.投薬を始めるタイミングと終えるタイミング

始めるタイミング……蚊が飛ぶようになってから1ヶ月後
終えるタイミング………蚊がいなくなってから1ヵ月後

避けなければいけないのは、「蚊を見なくなった」「涼しくなった」と勝手に判断して投薬をやめてしまうことです。
これは、半年以上続けてきた予防の努力をムダにしてしまうからです。

犬のフィラリアQ&A

Q1:室内飼いだから大丈夫

室内とはいえ、蚊の進入を100%防止できるものではありません。
蚊は、あなたの鞄や服にまぎれて、エレベーターやオートロックすらも乗り越えてやってきます。

Q2:蚊取り線香を焚いたり、防虫グッズなどを使っているから大丈夫

蚊取り線香や超音波の出る機械やアロマなど防虫アイテムを使っていても、蚊が薬で死ぬまでに吸血したり、そもそもそのグッズが効いていなかったりする可能性もゼロとはいえません。
フィラリアの感染幼虫をもつ蚊が犬を刺せば、フィラリアが寄生する危険性が十分あるということです。

Q3:近所や飼い主仲間の間で発症した事を聞いたことが無い

たまたま、あなたの近くにいないだけかもしれません。
お友達はみんな、ちゃんと投薬しているのかもしれません。
もしかしたら、まだ目に見える症状が出ていないだけかもしれません。
近隣の全ての犬にフィラリアが寄生していないという保証は、全くありません(蚊は風に乗れば相当の距離を移動できるそうです)。

Q4:薬は飲ませたくない

フィラリアの予防薬は、安全性の高い薬の一つです。
その主成分を原因とした重篤な副作用の報告は稀です。詳しくは動物病院の先生にお問い合わせください。
むしろ、飲ませないことによってフィラリアに寄生したときの愛犬のダメージの方が深刻でしょう。

Q5:1回飲ませると、1ヶ月間効果が持続するのでしょうか?

フィラリアの予防薬は、飲んだ時に皮下を移動中のフィラリアを一斉に退治します。この効果は短時間で、駆虫効果が1ヶ月間にわたり持続しているわけではありません。
蚊に刺されて感染幼虫が体内に侵入しても、血管内に入り込むまでの猶予期間は2ヶ月前後はありますので、どんなタイミングであっても1ヶ月に1回確実に皮下のフィラリアを全滅させておけば予防できるというわけです。

当院では カルドメックチアブルpを処方しています。

CP

今年からネクスガードスペクトラが新発売です。
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ネクスガード スペクトラは、嗜好性の高いソフトチュアブルタイプの犬のノミ・マダニ駆除薬ネクスガード(有効成分:アフォキソラネル)に犬糸状虫症予防薬の有効成分であるミルベマイシンオキシムを配合し、犬糸状虫症の予防、さらに犬回虫、犬小回虫、犬鉤虫及び犬鞭虫を駆除します。

フィラリアの検査

予防をする前にフィラリア症にかかっていないか血液を取り検査します。フィラリア用の検査キットが市販されており検査もすぐに出ます。